親知らず抜歯/体験記✒️
人生最大の激痛😭
「46歳/親知らず🦷抜歯レポート」
2024年2月(46歳と1ヶ月)。
年明けから左下の「親知らず」が痛み始めて一向に引かないためついに抜歯を決意(右下は23歳で抜歯済み)。歯医者さんに行くと「横向きに生えて肥大化してる。ウチでは難しいので紹介状を書きます」と言われ遥か福岡県大野城市の“名医”と呼ばれる歯科医のもとへ。
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当日、診察室ではなく『手術室』と書かれた室内に案内され、まずは名医が目視で確認。レントゲンを見ると横向きに生えている歯が下顎にまで接近していたため急遽CT(骸骨が見えるやつ)も続けて撮ることに。その後手術の同意書にサインし、いざ手術開始。手術は4本の部分麻酔を打って行われたが、麻酔を打っていても口の中から骨をむしり取るような感覚はあるため痛いというよりとにかく怖い。手術中、何度も『もうやめてくれ〜!』と心の中で叫んでいたら…トントンッと肩を叩かれ「終わりましたよ😊」と名医。およそ30分で小指の第一関節ほどの巨大な親知らずを抜歯、そして縫合(ほうごう)。気が付いたら涙も出ており、しばし放心状態。
「抜歯当日は止血しても血は止まらない」ということから寝るまで血を飲み続けることに(これも地獄)。
翌朝。激痛で朝4時に目が覚め左の頬も膨れあがる。固いもの、辛いもの、刺激物は食べられないため5日間ほぼお茶漬けと冷ました味噌汁やスープ。たまたま冷凍の牡蠣を1キロ買っていたので柔らかくて栄養のある食べ物として重宝。あとは豆腐と卵。朝食はシュークリームを食べ続けた。昼ごはんはアンパンとクノールのスープ。とんでもなく質素だがそもそも痛くて食欲なんかない。
全身麻酔の場合は一泊2日の入院もあるらしいが、個人的には部分麻酔の抜歯でも入院してもいいレベル。「痛み止め」でも防ぎきれないくらいの激痛が5日間まるまる続き、本も読めない。縫っているのでうまく喋れず、熱も下がらないため高齢者なら冗談なしになんらかの発作を起こすんじゃないかと本当に思う…。
縫合した糸を取ったのが16日正午。最短で取ってもらい痛みもやや軽減。それでも100%の激痛が70%になっただけ。腫れは引いたが一般的な収束期限であるはずの10日(21日)を過ぎてもまだまだ痛みは引かず。薬で倦怠感も抜けず、もう口の中は口内炎だらけ。さらに20年以上根付いてた歯を取り除いたからか上下関係なく歯全体が連日のようにキシむ。改めて40代での「親知らず抜歯」の危険性を感じる(20代の時〈右下の親知らず抜歯〉は一週間であっさり回復)。
ようやく激痛が治まったのは手術から2週間後(25日)。そこから「だいぶいいかも…」と食事が苦にならない「鈍痛」へと変化。その鈍痛さえもおさまってきたのがさらに2週間経った翌5月9日。これでようやく親知らず抜歯の苦しみも終了か…と思いきや、今度は歯が抜けたことによる歯茎の最終調整なのかなんなのか親知らずに隣接していた歯(奥歯)が訳もなく痛み出す。これが治るまでさらに1ヶ月…。
結局、何もかも治ったのが6月の上旬。完治まで実に2ヶ月という骨折レベルの結果となりました…😰
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名医によると「親知らず=主に下の歯(上の歯は痛みもなく取るのも簡単)」は周知の通り「20代のうちに取ってしまうのがべスト」とのこと。若ければ骨も柔らかく合併症にも罹りにくく何より回復が早い。ところが片方を取ったら余りの痛さに患者さんはみんな逃げてしまうため今回の自分のように40代になって残る片方を取るケースが後を絶たないんだとか。40代は20代よりさらに痛く、年齢が高くなれば歯も肥大化し、何より歯茎に根付いてしまうことから術後における合併症の危険性も高まってしまう。そのため近年、歯科医は業界を挙げて若い患者に親知らずの抜歯の呼びかけを行なっているらしい。
親知らず(主に下の歯)の抜歯は20代のうちに。少なくとも2件以上の歯医者さんたちに言われたらもう腹を括りましょう。以上、「人生最大の激痛〜46歳/親知らず🦷抜歯レポート〜」でした💝
hideki
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親知らず抜歯費用は通常(保険適用で)5,500円ぐらいですが、今回の僕のように40代以上だと手術も難しくなりCTを撮ったり、術後に多めに薬をもらう必要もあるため余裕を持って10,000円ぐらいの出費は頭に入れておいて考えて下さい(CT、内服薬、うがい薬、レントゲン、抜糸費用、予備の薬代すべて含む)。