5thアルバム

アルバム・テーマ

狂気

ジャケットデザイン/hideki

  蜘蛛の糸
 (2024)

01.Nobody is Perfect
02.美女と野獣
03.或阿呆の末路
04.蜘蛛の糸
05.蝶も華やぐ雲の上
06.めぐり逢い
07.地獄変
08.緊迫の境界線
09.夜明けの車
10.帰宅
11.予言

プロデュース:hideki

芥川龍之介の短編小説「蜘蛛の糸」を元に作ったコンセプトアルバムです。ロックアルバムで表現した現代版蜘蛛の糸」をお楽しみ下さい。※(このアルバムには一部狂気的な表現が含まれます)

心臓の弱い方未成年の方はご遠慮くださいね⚠️

Nobody is Perfect
作詞作曲/hideki

序章ある日のことでございます

「糸」が切れるなんて
思わなかった
曲/或阿呆の末路

Open

ライナーノーツ🖊️📃

【STORY】

人間は強欲で危険な生き物である。ありとあらゆる罪を犯し後悔の念に苛まれ、改心したかと思えばまた過去と同じ過ちを繰り返す。やむなく奈落の底に突き落としたところで今度はその劣悪な環境の中で生きる術を学び、またしても過ちの人生をその世界において繰り返す。もう何度淡い期待を込めながら「蜘蛛の糸」を垂らし、溜め息と共に断ち切ってきたことか。改めて人間は「最悪」と言っていいほどの生き物である。

痛々しい背中に手をあて、切れた糸を投げ捨てながらこちら(空)を睨みつけるこの“いつかの挑発的な男”もまた例外ではない。


蜘蛛の糸
 (2024)

01.Nobody is Perfect
02.美女と野獣
03.或阿呆の末路
04.蜘蛛の糸
05.蝶も華やぐ雲の上
06.めぐり逢い
07.地獄変
08.緊迫の境界線
09.夜明けの車
10.帰宅
11.予言

全曲作詞作曲編曲ボーカル&コーラスhideki

蜘蛛

01.Nobody is Perfect
アルバムタイトルから連想される重いイメージを払拭すべく作った、キャッチーなオープニングソングです。アルバムを象徴する一曲でもあります。

02.美女と野獣
ハード系マイナーロックです。「マイクの音は割れちゃいけない」という常識に逆らい、わざとマイクに口を近づけてシャウトしてみました。アルバムのトリガーとなる一曲です。

03.或阿呆の末路
ストリングスと(バイオリンの)ピチカートとフルートのみで制作した次の曲「蜘蛛の糸」への序曲です。タイトルは芥川龍之介の晩年の自伝「或阿呆の一生」をヒントにしました。

04.蜘蛛の糸
芥川龍之介の小説「蜘蛛の糸」を歌にしたものです。この曲に限っては小説「蜘蛛の糸」をそのまま歌にしました。2番の狂気じみたバックボーカルは蜘蛛の糸に群がった挙げ句、蹴り落とされていった罪人たちの断末魔の叫びを表現したものです。ジョン・レノンの「マザー」が放送禁止になったぐらいなのでこちらも配信拒否になるのかな?と心配しましたが…時代が違ってて良かったです。

05.蝶も華やぐ雲の上
前曲「蜘蛛の糸」の姉妹曲です。小説「蜘蛛の糸」は静かな極楽浄土ですが、僕の思い描く雲の上は誰一人として極楽浄土を安泰と思わない「謙虚で誠実な働き者たちの忙しない世界」です。

06.めぐり逢い
アルバムの中で唯一のオアシスとなるメロディアスなバラード作品です。作曲時にはすでに「3/4拍子の曲(帰宅)をアルバムのハイライトにする」という方針が決まっていたためエンディング曲を食わないようあえてコンパクトにまとめました。

07.地獄変
こちらも芥川龍之介の小説「地獄変」からタイトルを拝借しました。権力への反発を歌ったものです。個人的に大好きな歌でもあります。

08.緊迫の境界線
ベランダに降り立ったスズメと部屋の中のの対峙です。人間の「軟弱さ」をあざ笑う歌です。

09.夜明けの車
何度もアレンジを重ねた曲です。フォークやロックバージョンなど試行錯誤繰り返しましたが最終的にはこのハーモニーもコーラスも入ってない閑散としたバージョンへと辿り着きました。

10.帰宅
3/4拍子の曲をアルバムのハイライトとするのはこれが初となります。自分の声のハイトーンとロートーンのコーラスをサビとしているため2番までのサビはどっちつかずのメインボーカルとなっています。歌というよりも実験音楽に近いためライブでの再現はもちろん、第3者によるカバーはほぼ不可能となります。

11.予言
「シャウト系のメロディー」と「滑らかなコード進行」という相反する二つを強引に組み合わせて作った実験的ロックです。罪人と神の対峙よろしく荒々しく叫んでいるのにコードはそれに全く付き合わずひたすら美しく進んでいます。傑作の一つと感じています。


“小説「蜘蛛の糸」でアルバムを作る”という案は1st&2ndアルバムの制作時からあったため、「5thアルバムのテーマは何にしようかな?」というより「いよいよやるか…」という感じで(『こちら深夜の〜』の制作途中から並行して)制作をスタート。狂気的なアルバムなのでほとんど聴かれないと思いますが、天国の芥川龍之介氏だけは喜んで聴いてくれてると思います♪

PAGE TOP